経営課題の言語化と可視化・役員間共有の大切さー 製造業/社員30名/代表取締役T社長

同族経営だからこそ課題の共有が不足していたー 課題可視化・整理セッションで気づいたこと

経営の悩みも課題もある。でも経営層で可視化も、共有もされていなかった

課題の可視化・整理セッションへの参加お疲れ様でした。
体験の感想をお聞きする前に、今までどのような状況だったか教えていただけますでしょうか。

当社は家族経営の同族企業です。自宅に帰れば同じ家族ですので、食事の時などに経営の話をするべきでしょうが、あまりしたことがないんですね。お互い疲れているし、家に帰ってきたら仕事の話はしたくないし・・・。会社では互いの業務が違いますので、部下と話すことはあっても、経営の話をしっかりする時間は少なかったと思います。

なるほど。その点について何か問題を感じていましたか?

いくつかあります。まず、社員に対する指示の伝わり方が、どうも曖昧になっている感覚があったんですね。私が言った言葉が、製造担当の家族役員から別な解釈をされて社員に伝わっているようで・・。経営の意思統一がされていないように社員からは見えるのでは?と思いました。
それと、身内ながら役員の本音が分からない、という感じですね。会社の立場としては、社長である私の指示に従ってもらってますが、本音のところではどうなんだろう?何か言いたいことがあるのでは?というところですね。
私がもっと時間をとって、お互いに本音で話せる場を作れば良かったんですが・・・。

会社の立場と家族としての立場の重なりが、その感覚を生んでいたようですね。

そうですね。お互い、言いたいけど言いにくいし、遠慮もあったと思います。でも、このままでは良くないな、という感覚もありました。スッキリしない状態でしたね。

改めて言葉にする。可視化ー共有ー整理したからこそ、分かったこと

セッションに参加されて、いかがでしたか?

付箋を使って頭の中にあるものを書き出すことを初めて体験しました。だまってひたすら付箋に書き出す時間は、頭の中をフル回転させている感覚ですね。隣の役員も真剣に唸りながら書いていたことも印象的でした。望月さんから、「まずは今の会社の問題点を書き出してください」と言われたので、どんどん書きましたが、あんなに一杯出てくるとは・・問題だらけで、お恥ずかしい限りです。改めて会社の現状を思い知らされた感じでした。

その後、お二人の付箋を模造紙に貼りつけ、整理していきました。

はい。「ひとつの付箋にひとつの問題」「〇〇が〇〇と、状態が分かるように書いてください」と言われましたが、私も役員も随分はずれた書き方をしていて・・。望月さんが丁寧に質問をして頂き、分かりやすく言葉を変えてもらったので、「そうでした!」と自分で納得したことを覚えています。
あと、役員の現場の見方や考え方がこの場で分かったこと、共有できたことが、とても良かったですね。私も同じことを問題として認識していましたが、気づかなかった現場や社員の状況も分かりましたし。

優先順位付けはいかがでしたか?

2つの軸に移動して、問題を整理する部分ですね。重要度と緊急度の二つの軸で役員と一緒に付箋を移動しましたが、ここでも二人の考えかたの違いや、共通点が分かりました。私からするとどれも重要な問題ですが、すぐ手をつけるべき問題と、腰を据えて取り組む問題を役員と共有できました。根っこが通じ合えた感覚でした。

問題を課題に変換して、行動に移すことで会社が変わっていく

御社の場合、重要度と緊急度の優先順位一番は「不良対策」でした。お二人とのセッションを通じて、簡単ですが目標・課題・アクション計画をお見せしました。

ありがとうございました。その点は私も認識していましたが、正直役員に任せていました。ですので、このセッションを通じて、「どうなりたいか」「いつまでにどう行動するか」を、二人でじっくり話し合えたのがとても良かったと思います。お互いの役割分担も決めれましたしね。
もっと早くしておくべきだったなぁ・・と思いました。

同じような家族経営の会社に、何か一言お願いできますか?

今回、言葉にすること、目で見えるようにすることの大切さを改めて思いしらされました。同じ家族で毎日顔を合わせているのに、自分達のしたいこと、しなければならないことを、お互いすり合わせできていなかった点は、会社としてもマイナスだったと思います。
随分問題があぶりだされましたし、目標や行動に落とし込んでいく大切さも学びました。でないと、何も変わらないですしね。

今回は、望月さんが進行役として準備もまとめもしっかりやってもらったので、ここまで出来たと思います。自分一人では無理だったなぁと思いました。
私達のような家族経営の会社は多いと思いますが、半年か年に一回くらいは、こういう場を設けて、お互いに認識している問題や悩みを共有するべきだと思います。会社は一人では動かせないし、せめて身内の経営陣は一枚岩でいたいですしね。

本日はありがとうございました。

(インタビュアー 望月俊輔)

課題の可視化・整理セッションは経営者とマンツーマンで実施することもあります。特定の部門、階層で行うことも可能です。
 まずは「問題の言語化・可視化・共有」から。その上で、問題を課題に変換し、目標や行動に落とし込むことで、現場も会社も変わっていきます
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