経営者の孤独を軽くする― 他者との関り方の再考

前回、前々回と経営者の孤独の構造を確認してきました。
では、どうするか?
考えていきたいと思います。

悩みを一人で抱え込むマインドを見直す。まずは誰かに話してみる
「自分一人で悩みを解決しようとするマインド」を変えることをお勧めします。真面目な人ほど、何でも自分一人で解決しようとします。でも、そういう時ほど自分を客観視できないものです。
身近な人で結構です。信頼できる方がいるのであれば、「こんなこと考えているんだけど、どう思う?」と聞いてみてください。

直接の解決にはならないかもしれませんが、ちょっとした気づきや発想のヒントをもらえることは結構あります。人は誰かに話しを聞いてもらうことで、自分が発した言葉を自分で聞くことになります。それが、悩みを客観視することになります。悩みの正体やポイントに気づき、ひとつ高い視野や視座で発想の転換をするきっかけを得ることができます。
ただ人に話を聞いてもらうことー。
改めてスポットを当ててみてください。

同じ境遇の仲間や先輩に相談する
同業種の会、同規模会社の会、スタートアップや老舗など状況別に近い会社の会、女性経営者の会など、同じ境遇に置かれた経営者のネットワークの場は沢山あります。リアルでなくても、オンラインやチャットで悩みを分かち合い、相談してヒントをもらう場も随分あります。
同じ境遇同士の仲間で互いの悩みを共有することは、最速で孤独を軽くすることになると思います。
特に承継に係る世代間ギャップなど、家族にも相談しにくい悩みは、先輩経営者からアドバイスをもらって随分心が軽くなった、という声もよくお聞きします。先達の知恵をお借りすることも、とても大切だと思います。

悩みの構造を理解できる方へ相談する
経営者の抱える悩みは、単純ではありません。知識があれば解決する悩みは、AIを使えば随分解消するようになりました。でも、「理屈は分かった、でもどうすればいい?」「どうしたら、できる?」の決断と実践が難しいのです。悩みます。
人は理屈と感情の両方が揃って能動的に行動します。感情も含めた決断や実践はAIにはできません。また実践には、経営者だけでなく社員が期待通りに行動することが必要です。オーナーとしての悩みであれば、家族も動き出す必要もあるでしょう。しかし、常に期待通りとはいきません。

決断・実践・検証から、新たな選択肢を考え、再度決断・実践・検証を繰り返していく・・。このプロセスの中で、「動かない」「上手く進ままない」と悩んでいらっしゃるのであれば、その構造を理解した上で、的確なアドバイスや支援が出来る方に相談することが必要です。

次回は、この点について、もう少し深く掘り下げてみたいと思います。