私を形づくるものー3 チームが一体となる素晴らしさと難しさ
聞き、伝えることからリードする
マンドリンクラブで3年生を迎えました。昨年度と違い、正指揮者として「いい演奏会」にしなければ!という思いが強かったと思います。「これなら全身全霊で打ち込める!」という強い思い入れがある曲を演奏会用に選曲しました。コンマスやパートリーダーの了承を経て練習を開始。好きで選んだ曲なので、おのずと深く理解しますし、個人練習の時間を通じて「こうしたい!」というエネルギーが蓄えられていきました。
練習は週二日・半日かけて合奏形式で行われます。各パート練習の後、2時間近くが合奏の時間。この時間が、今思えば「リーダーシップを試される場」でした。
「今はこう聞こえる(現状共有)「僕はこうしたい(ビジョン共有)」の繰り返しです。
合宿では皆が盛り上がり、いい演奏になりますが、テストや休みを挟んで再び集まると、かなり劣化してしまうーーそんなパターンもありました。山や谷があっても、本番当日に向けて部員全員を盛り上げていくことが、自分の務めだと言い聞かせました。
「自分の言動が、そのままみんなの時間になる。いい時間・場になるかは自分次第だ」とも感じていました。
チームが一体となる瞬間の素晴らしさ
定期演奏会を迎えました。会場の手配や録音、チケットの販売、受付など実務的なことは2年生の実行委員が請け負ってくれています。おかげさまで、滞りなく本番を迎えました。
演奏は(自分としては)大成功でした。まさに“火の玉演奏”だったと思います。技術的なミスは私も含めいくつかありましたが、それを上回る大熱量の演奏で、終演時には涙していたメンバーも多かったと記憶しています。私も演奏そのものへの感動に加え、ここまでの長い道のりや、同期のコンマス・パートリーダーや2年生達との楽しくも大変だったチームワークなどが一気に頭に押し寄せ、しばらく放心状態だったと思います。
一番うれしかったのは、反省会の時に先輩から言われた言葉です。「練習ではシュンスケのやりたいことが良く伝わった」「お互いの役割が十分発揮できた、いい演奏会だったと思う。理想の演奏会とはこういうものなんだ、と分かった」
「チームが一体となることの素晴らしさ」に気付かされた演奏会でした。
後日談:合意は難しい
ここまで成功談のように見えるかもしれませんが、ほろ苦い思い出も多々あります。
選曲の承認を得る時には、「シュンスケ君は人の話を聞いているようで聞いていない!」と叱られました。4年生のステージをどうするか決める時も、なるべく同期の意見を集めようと話し合いの場を設けましたが、「結局シュンスケのやりたいようにやっている!」と言われ、意気消沈したこともありました。
今思えば、「理屈でなく、感性や感情に基づく合意形成は難しい」という気づきと、「リーダーは、どこまで合意を得て意思決定していけばいいのか?」という問いが自身の心に芽生えたのだと思います。
学びの多い学生時代でした。


