経営課題の構造理解と支援者活用方法

前回まで中小企業の経営課題を誰に、何を、どのように相談するか。社外支援者をどう活用するか、お伝えしてきました。
今回はおさらいとまとめをしたいと思います。

答えが欲しい課題と実践が必要な課題
課題には、答が欲しい課題と答えがあっても実践できない課題の2種類があることをお伝えしました。そして後者には、経営者もしくは社員の何らかの「変化」が必要だともお伝えしました。
人は感情の生き物ですから、答え=理屈があっても動けないのであれば、何らかの隠れた理屈や感情があるはずです。そこにもアプローチが必要です。

短期と中長期の課題
足元で早く解決しなければならない課題もあります。事故、クレーム、不良発生など、「対処」を優先するべき課題もあるでしょう。大半は経営者か幹部の指示を元に、解決を目指していると思います。
一方で、そもそも事故、クレーム、不良発生などを再発しないような仕組みやプロセスを考えたり、会社理念の検討、組織内の関係性の整備などの課題は、ある程度解決までに時間がかかります。
経営者の迷いや社員のとまどい、素直な受け入れの拒否なども発生するでしょう。じっくり腰を据えて取り組むことが必要です。

6BOXで考える
課題に対して、今自分はどうしたいのか?
どんなアウトプットが欲しいのか、それは短期間で入手できそうか、中長期で時間がかかりそうか?
6BOXのどこにあてはまるのか、考えてみるのも一案です。 図で示すと以下のイメージです。

短期であれ中長期であれ、「答えが欲しい課題」は専門家やAIなどの情報やアドバイスを元に、経営者が答えを選択し、決断をする必要があります。 なかなか決められないのであれば、自分か、社員のいずれか、もしくは両者が、「実践することへの不安」があるからかもしれません。

選択や決断、自身が実践することに不安を感じるのであれば、納得や後押しを得られる第三者との対話や、深い内省があった方がいいでしょう。

社員に「実践を期待する課題」は、社員への働きかけが必要です。指示はしたが、なかなか実践されない、徹底しない場合はどうしましょう?
何が原因で実践できないか明確にしていく必要がありますし、どうすれば期待どおりに実践できるようになるか、検討しなければなりません。幹部や外部支援者も加わって、できない原因を考え、実践するまで継続的に伴走していく必要がありますね。

まとめー 社外支援者をどう活用するか
結局は、課題の構造と内容を理解することから始まります。
表面上に現れている課題も、実は会社が構造上抱えている問題から発生していることが多々あります。

「何でこうなってしまうんだ?」と、ご自身で課題の構造が自覚しにくいのであれば、その分析から社外支援者に意見を求めるべきでしょう。

構造と内容が明確になったら、「どうやって?」です。ファシリテーション、アドバイス、コーチング、対話、会議、プロジェクト、研修など。支援の方法も色々です。

個別の課題ごとに、どのようなプローチが最適か考える必要があります。
スポットの対話や会議でいいのか、伴走して共に会社を変えていくパートナーがいた方がいいのか。

課題の全体構造を踏まえたうえで、客観的に経営者に提案できる支援者を選んで頂けたらと思います。