私を形づくるものー4 仕事と人生への問い どう生き、何を残す?
友の死を通じて考えたこと
大卒後、私はリース会社に就職しました。入社した年に学生時代のクラブ仲間で同窓会を開こうと、仲がよかった友人に電話連絡をしました。当時は携帯・スマホもまだなく、彼が在籍している寮への連絡です。すると、昨日の朝、出社する際に倒れて病院に搬送されたとのこと。あわてて病院に連絡すると、「先ほど亡くなった」と腰をぬかすような声が聞こえてきました。重度の糖尿病だったそうです。24歳でした。
通夜・葬儀の参列、弔辞を読むことなどを通じて、初めて「人の死」について深く考えるようになりました。結局、人はいつ死ぬか分からないし、コントロールも出来ない。では、どうしたらいいかーー。そんな問いが、私の中で渦巻いていました。
私なりに出した答えは、「今を生きる」ということでした。
「今この時を自覚的であること」
「今しか出来ないことは、今すること」
そう言えるかもしれません。
その後、別な友や親の死の経験を通じても、この想いは変わっていません。むしろ、年を重ねるごとに強くなっている感覚があります。これからも心に留めておきたいと思います。
転職を考える時
会社員時代を振り返ると、若い時から何回か転職を考えることがありました(実際に転職もしました)。そんな時には「自分の働くモチベーション」に気づかされます。
家族、収入、働く環境など様々な要素がありますが、私にとっては「仕事は面白いか?」という問いに対する答えが、一番大きかったと思います。
「新しい出会いや発見、学びはあるか?」「やらされ仕事をしていないか?」「つまらないなぁ・・と心の中でつぶやいていないか?」ですね。どうも根本は「好奇心」のようです。
この「働くモチベーション」を考えることが、後のキャリコンサルタントの学びへとつながっていきました。
結局、何を残すのか?
ここまで、幼少時代から就職までを振り返り、「自分を形作っているもの」について述べてきました。お付き合い頂き、ありがとうございました。
気が付けばシニア世代です。「限られた時間の中でこれから何をしたいんだろう?」「何を残したいんだろう?」と改めて考える年齢になってきました。皆さんはいかがでしょうか?
そういえば、「経営者は何を残すべきですか?」という私の質問に対して、ある尊敬する経営者がこんなことをおっしゃっていました。含蓄のあるお言葉だと思いますので、共有させて頂きます。
金を残すは下
事業残すは中
人を残すは上
されど、金無くして事業成りがたく
事業無くして人成りがたし


