リース会社でー2 リスクは可視化から行動へ 

生命保険を考える

リース業界に在籍した時代、法人向けの生命保険の販売も行っていましたので少々お話したいと思います。
皆さんは、生命保険ってどうやって検討しましたか?

私の新入社員当時は、系列の生保会社が入社当日に営業にきて、大半の同期がその会社で加入している状況でした。しかし、どうも違和感を感じていたのです。
「どういうロジックで考えればいいのか?」「他社と比較してどうか?」も検討しないまま、系列だから、お付き合いもあるから・・・で加入することに一人で反発していました。
結局はしぶしぶ加入しましたが、モヤモヤはそのままでした。

リスクを可視化する

数年が経過した後、ある外資の生保営業の方と出会います。そこでお聞きしたお話が、私のモヤモヤの解消となりました。
「保険は保障とお金をどう備えるかです。お金は他に手段もあります。でも保障は保険ならではです」とのこと。「そのために、リスクを可視化しましょう」というご提案がありました。私が亡くなるまでの家族全員の年齢推移と必用な保障を表とグラフで可視化して頂いたのです。
そうすると、時期によって必要な保障額が変化していくことが一目瞭然に分かります。あとは、必要保障額に応じて商品をあてがっていくだけでした。

元々加入していた保険も同じ文脈で加入しましたが、「〇〇歳でしたら、このくらい保障が必要ですよね」というかなりアバウトな提案に基づく商品でした。年齢が上がるにつれ保障額も増えていきますので、保険料も増えていくのです。

結局全て解約して、外資の生保に加入しました。決め手は「リスクが具体的に可視化され、ソリューションとして何が必要か、はっきりした」という納得感でした。

会社のリスクも可視化から行動へ

その後、私自身もリースとともに法人向けの生命保険の販売をしていくことになりましたので、この経験は大変役に立ちました。
会社も個人と一緒です。「このまま時間が経過すると、どのようなリスクが発生するか」「どう備えるか」です。

会社は株式を発行しています。株式は、事業が順調であれば評価が上昇していきます。評価が上がる分、株式の買い取りや相続に必要な資金も増えていきます。定期的な自社株の評価と対策立案が不可欠になります。
経営者や役員に万一があった場合に、銀行借入や負債の返済原資をどの程度備えておくべきか。
取引先の倒産や市場の急激な変化があっても社員を守っていくためには、最低限どの程度の資金を準備しておくべきか。
経営者自身のセカンドキャリアや承継を考えた場合に、どの程度の備えが必要か。
これらも可視化するべきでしょう。

現在は保険の代理店業務は行っていませんが、リスクは漠然と考えるのではなく、可視化して初めて行動に移せることに気づかされた経験でした。